医療コラム
ここは気をつけたい!成功する美容クリニック・美容医療のホームページ-法規編
近年、治療目的でない脱毛や脂肪吸引、二重まぶた手術などの「美容を目的とした医療サービス」を巡るトラブルが続出していることから、美容クリニックをはじめとする美容医療のホームページに関する規制が強化されるようです。(※)
実際に、政府は3月10日に医療機関によるホームページでの虚偽・誇大広告の禁止を盛り込んだ医療法改正案を閣議決定しました。(※)
改正された医療法では、「絶対に痩せる」「永遠に毛が生えない」といった施術効果の誇張や「絶対安全な手術」という誇大表現が禁じられており、違反した場合は6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科されるそうです。(※)
(※参考URL http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017031001001083.html,https://this.kiji.is/212720429255278594?c=110564226228225532)
『「医療機関ホームページガイドライン」について詳しくご存知ですか?』では
ホームページは広告に当たらないとして規制対象外だとお伝えしましたが、
今回の改正で非広告であるホームページの記載事項を制限する方向性が示されました。
また、全国の消費生活センターに寄せられる
美容医療のインターネット宣伝に関する苦情相談件数も年々増加している(※)ため、
美容外科などの医療機関のホームページの表現に関しては、とくに注意が必要です。
(※参考URL https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160411-OYTET50003/)
そこで今回のコラムでは、さまざまにある医療機関の中でも
美容外科をはじめとする美容医療のホームページにスポットを当て、
医師法や医療法、薬機法(旧薬事法)、景品表示法などに抵触しないために
どのような点に気をつける必要があるのかをご紹介いたします。
<美容クリニック・美容医療のホームページで気をつけたい広告表現のまとめ>
▼美容クリニック・美容医療のホームページで注意が必要な記載事項
▼医療法や薬機法など、コンプライアンスを遵守したホームページ制作はお任せください
■美容クリニック・美容医療のホームページで注意が必要な記載事項
1.術前・術後の比較写真
現状の医療機関ホームページガイドラインでは、加工・改ざんしていなければ、
術前・術後の比較写真などの掲載は原則としてOKです。
ただ、前述したようにホームページの記載事項は制限される方向性が示されたため、
今後はビフォー・アフターの画像を掲載するのは困難かもしれません。
これからホームページを制作しようとお考えの担当者様はもちろん、
すでにホームページをお持ちの美容クリニックの担当者様も、
術前・術後の比較写真の掲載についてはいま一度検討する必要があるでしょう。
2.病院の特徴や治療内容の説明
合理的な根拠もないのに著しく良いと思われるような効果や性能を謳うことは
「優良誤認」とされ、景品表示法に抵触する恐れがあります。
景品表示法は、ホームページにも適応されます。
根拠のない数字や大げさすぎる表現を使わないよう気をつけましょう。
とくに、「No.1」や「日本初」「最高」といった最上級表現は、
公的な第三者機関の調査などによる客観的なデータがなければ使用できません。
3.医療機器を用いた治療について
「ちゃんと承認された医療機器だったら、どんな効果・効能も広告できる」
と、お考えではありませんか?
実は、医療機器は薬機法(旧薬事法)の規制対象であり、
承認を受けた範囲内でしか効果・効能を謳うことができません。
そのため、美容医療のホームページ内で医療機器のことを説明する際は、
該当の医療機器がどういった承認を受け、どの範囲の効果・効能が認められているのかを
メーカーや販売会社に確認する必要があります。
いくら承認を受けた医療機器だからといっても
自由に効果・効能を述べられるわけではないので、注意しましょう。
■集患につなぐために必要不可欠な記載事項とは?
では、医療法や医師法、薬機法、景品表示法などの法律に注意を払う中で、
一体どのような記載事項が必須となるのでしょうか?
『ここは気をつけたい!成功する医療機関のホームページ-法規編』でもご紹介したように
美容医療に代表される自由診療の場合には
●通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項
●治療等のリスク、副作用等に関する事項
以上の2点をちゃんとホームページ上に記載する必要があります。
自由診療は、個々のクリニックで施術費用を自由に設定できます。
そのため、費用の請求に関するトラブルを未然に防ぐには、
あらかじめホームページ内に必要となる費用をきちんと載せるべきでしょう。
また、治療には何らかのリスクや副作用が存在する場合もあります。
ときには患者様の人生にも大きく関わる美容医療だからこそ、
メリットばかりを謳わず、リスクや副作用なども伝えることが求められるのです。
■医療法や薬機法など、コンプライアンスを遵守したホームページ制作はお任せください
冒頭でもお伝えしたとおり、医療法が改正されることから、
美容医療のホームページにおいて記載できる事項は限られてくると予想されます。
「コンプライアンスを遵守したホームページを制作したい」
「ガイドラインに準拠したホームページにリニューアルしたい」
とお考えの院長様やご担当者様は、医療法や薬機法に詳しいライターが在籍している
Medical Web Stage(メディカルウェブステージ)にぜひご相談ください。
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