医療コラム

医師法・医療法違反にならない広告表現とは?(整体・エステ篇)

医師法・医療法違反にならない広告表現とは?(整体・エステ篇)

今回の医療コラムでは、“法で認められていない医業類似行為”である 整体やカイロプラクティック、リフレクソロジー、各種エステサロンなどの広告時に気をつけなくてはならない表現について解説していきます。

前回は、“法で認められている医業類似行為”として接骨院、鍼灸院の広告規制についてご紹介しました。医行為と医業類似行為の違いや、医師・医行為を連想させる言葉など詳しく解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。

なお、効果的な広告や集客については、こちらの記事も解説しています。

集客に強いクリニックがしているポイント。患者を増やす施策や費用は?

<整体やエステで医師法・医療法に抵触しないための広告表現まとめ>

▼法に基づかない医業類似行為とは?

▼レーザー脱毛は医師法違反!?エステの広告時に気をつけるべきこと

▼法律に違反せず、施設の効果的なPRを行うならプロにお任せ!

■法に基づかない医業類似行為とは?

具体的には、電気・指圧・温熱・刺激・手技療法による医業類似行為を業とする職業で鍼灸師、あん摩、指圧、マッサージ師、柔道整復師以外のものを指します。

冒頭で述べたように、整体やエステなどにおける施術行為は、これらの“法で認められていない医業類似行為”に該当します。解説もなしにこの言葉だけを突きつけられると、「法で認められていないものを提供していいのだろうか…?」と思われる方もいるでしょう。

法律上認められていないのは、施術により何らかの影響を人体に及ぼす点です。つまり、人の健康に害を及ぼす恐れがないサービスであれば提供自体は可能ということ。

広告も、掲載範囲が厳密に定められている柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師など国家資格を有するものとは異なり、医学的内容が絡まない一般的なサービスと同等の「リラックス、気分転換、快適」程度しか謳うことができません。特定の症状の治療や緩和などを謳うのはもってのほかです。“女性特有のお悩み”“寝つきが悪い方”など、曖昧に表現したとしても、治療効果の暗示となりますので避けた方がよいでしょう。

また“カイロプラクティックドクター”“腰痛・肩こりのかかりつけ医”など「医師」を連想させる名称を名乗ることも禁止されています。

■レーザー脱毛は医師法違反!?エステの広告時に気をつけるべきこと

近年医師法違反として、摘発されることが多いのがレーザー脱毛です。

レーザー脱毛は、強い熱エネルギーを肌に照射することから、火傷など、保健衛生上人体に危害を及ぼす恐れがあるとされ、医師のみが行える「医行為」に該当すると定められています。そのため、医療機関以外でレーザー脱毛を提供することはできません。

また、取り扱っているのがレーザー脱毛でなくとも、施術後に火傷のような症状が出た場合、肌に対する影響力の強い「医行為」を行ったものと見なされ、医師法に問われる可能性があります。

【永久脱毛は医療行為という認識を】

ホームページやチラシなどでよく見かける「永久脱毛」も医師以外のものが行った場合、医師法第17条に違反します。あくまでも医師にのみ許された「医行為」に当たるため、一般的なエステサロンでは使用できないキーワードとなります。

エステサロンの場合は、一時的な除毛、減毛に表現をとどめておきましょう。

仮に各種広告媒体から「永久脱毛」というキーワードを排除したとしても、実際にサロンで「永久脱毛」の施術をしている場合は医師法違反になります。繰り返しになりますが、「永久脱毛」を行えるのは医師のみです。「施術後まったく毛が生えてこない…」ということがあれば、施したのが医行為だったということになるのです。

■法律に違反せず、施設の効果的なPRを行うならプロにお任せ!

2回にわたり、医業類似行為について解説してきましたが、ポイントは法に基づくもの・基づかないもののどちらであっても、医師や医行為を連想させるような表現は使用してはいけないということのみです。

ただ、これらの広告には医師法・医療法以外にも、景品表示法、薬機法(旧薬事法)など多くの法律に配慮する必要があります。法律に関する知識に自信がある場合を除き、「このくらいなら大丈夫だろう」とご自身で判断されるのは極めて危険です。

「法律に違反せずに、効果的なホームページをつくりたい」

「今のホームページに医師を連想させるキーワードを使用している」

というお客様は、ぜひMedical Web Stage(メディカルウェブステージ)へご相談ください。各種法律に詳しいライターが魅力的なホームページづくりをサポートいたします。

☆こちらも参考に!整体院・接骨院に関わるバックナンバー

薬機法・あはき法・医師法・医療法などは何のための法律なのか?

ここは気をつけたい!成功する鍼灸院や整体院などのホームページ-法規編

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【医療広告ガイドライン】対策とホームページについてのまとめ

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