医療コラム

Yahoo! JAPAN の広告掲載基準の変更から見る、Web広告の掲載基準

Yahoo! JAPAN の広告掲載基準の変更から見る、Web広告の掲載基準

【2021年更新記事】

医療機関に限らず、コーポレートサイトやショッピングサイトなどの訪問数を上げるために効果的な方法の一つが、Web広告です。ポータルサイトやSNS、検索画面などで見たことのある方も多いでしょう。

2019年1月7日、大手ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」の広告基準が、医療広告ガイドラインの改訂に伴って変更されました。

今回のコラムでは、この変更点に注目しながら、Web広告の掲載基準についてご紹介いたします。

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■Yahoo! JAPAN の広告掲載基準の変更点

■Yahoo! JAPAN が自由診療の基準を削除した理由と、変更の概要

■媒体ごとに存在する、Web広告の掲載基準

■Yahoo! JAPAN の広告掲載基準の変更点

先に述べた通り、昨年度の医療法と医療広告ガイドラインの改訂に伴って、1月7日からYahoo! JAPAN の医療機関の広告掲載基準が変更されました。

変更前の医療機関の基準は以下

(1)日本国内の医療機関であること

(2)所在地、連絡先の表示があること

(3)医療機関の治療責任者の経歴(学歴および当該医療機関における勤務、経験年数がわかるもの)を表示すること。医療機関が老人ホームを運営している場合もこれに準じる

(4)公的医療保険が適用されない治療技術が紹介されている場合は、公的保険が適用されない旨または診療金額が表示されていること

(5)医療法および医療広告ガイドラインで規定されている内容を遵守していること

このうち、

(4)公的医療保険が適用されない治療技術が紹介されている場合は、公的保険が適用されない旨または診療金額が表示されていること

上記の条文が削除されました。

この条文から読み取れるのは、「自由診療に関して掲載する場合は、金額を記載し、保険が適用されないことを明記していないと、広告基準に満たないとして、広告を拒否される可能性がある」ということです。

ではなぜ、自由診療に関する掲載基準が削除されたのでしょうか。

■Yahoo! JAPAN が自由診療の基準を削除した理由と、変更の概要

今回の条文削除によって、自由診療に関しての掲載基準がなくなったわけではありません。医療広告ガイドラインにおいて、自由診療についての広告基準が設けられているため、ガイドラインを遵守するなら守られるはずなので記載する必要がないとして削除されたのです。

また、これまでは自由診療に関する情報である「保険適用外」「診療の金額」のいずれも、広告のリンク先に掲載してあれば、広告上では記載を求められていませんでした。

しかし、今回の変更によって、リンク先のサイト上で詳しく説明することはもちろん、広告の中でも「保険適用外」「診療の金額」の両方を掲載することが義務付けられることになりました。

「保険適用外」である旨は、「自由診療」「公的保険は使えません」「全額自己負担」など、わかりやすく説明する必要があります。

「診療の金額」は、患者様ごとに多少変動することが想定されるため、たとえば「税込5万円~6万円」といった幅を持たせた表記が可能です。加えて、広告している診療以外の費用、例として麻酔管理料や指導料といった費用がかかる場合は、その総額についてもわかりやすく表記するよう、ガイドラインに記載されています。

なお、保険適用外であることや費用を掲載するよう義務付けられていますが、キャンペーンでの割引・定額で診療し放題など、料金の安さを強調することは「品位を損ねる内容の広告」として禁じられています。

あくまで、通常の費用のわかりやすい表示が求められるため、注意が必要です。

■媒体ごとに存在する、Web広告の掲載基準

ここまで、Yahoo! JAPAN の広告掲載基準の変更点とその概要をお伝えしてきました。実際にWeb広告を出すためには、「医療機関」としての基準だけではなく、詳細に規定された基準をすべて満たさなければなりません。

Yahoo! JAPAN の広告掲載基準を確認したい方は、こちらのページをご覧ください(2019年1月現在)。

上記ページからダウンロードできる「広告掲載基準(PDF)」を確認すると、この基準の概要、禁止事項、掲載を断るもの、業種や商品・サービスごとの基準、法的な広告基準のあるものなどを説明しているほか、広告として可能な表現方法などについても記載されています。

Web広告を出せるのは、このコラムでご紹介したYahoo! JAPAN だけではありません。Google などの検索サイトを運営している企業はもちろん、動画サイトであるYouTube 、SNS のFacebook や Twitter ・LINE など、多くの媒体でWeb広告が提供されています。

Yahoo! JAPAN の広告掲載基準と同じように、法律やガイドラインに沿うWeb広告を出すため、企業ごとに広告掲載基準が設けられています。Web広告を出す媒体を決めるときには、顧客・ターゲットや媒体の認知度を念頭に置くだけではなく、その掲載基準も正しく把握しましょう。基準を満たさなければ、掲載を拒否されて諦めるか、何度も貴院のホームページや広告の内容を修正しなければならなくなるかもしれません。

「Web広告を出せる媒体が多すぎて選べない」「掲載基準に合わせてホームページを修正している時間がない」という方は、ぜひMedical Web Stage(メディカルウェブステージ)にお問い合わせください。医療広告ガイドラインを熟知したライターが所属しておりますので、各種法律やガイドラインに沿ったホームページ作成だけでなく、Web広告を出すためのお手伝いも可能です。

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